✅声劇の説明
『初めて見た、その目の奥』は、愛という名の仮面を通じて、人の奥底にある「汚れ」に触れてしまったふたりの対話劇。
一方が見てはいけないものを“初めて”見てしまったとき、もう一方はすでにそれを“最後”にしたいと願っていた――。
この台本は、「心の深層」「汚染」「黒い感情」「感情の引き裂き」「人間性を否定する愛」といったテーマを対話形式で描き、
バッドエンドの美学と感情の崩壊を言葉で表現しています。
愛という曖昧な感情が、人を救うどころか刺すこともある。
そんな人間のもろさと、逃げ場のなさ、そしてその中にある一滴の真実を、どうしても伝えたかったのです。
朗読・演技・CAST配信におすすめの一本。
- 商用利用可能(フリー台本です。さまざまな場面でご使用ください。)
- バッドエンドな作品です。
- 動画化・音声化・朗読など、形式自由。
- 事前連絡やクレジット表記は任意ですが、SNSなどで当ページをご紹介いただけると励みになります。
『初めて見た、その目の奥』——汚された心と愛の終点|二人声劇・バッドエンド台本・3000字
📝声劇台本
タイトル:『初めて見た、その目の奥』
キャスト:男女二人/会話劇/バッドエンド構成
🎭【冒頭ナレーション(モノローグ・A)】
A(落ち着いた声)
「“心の奥を見る”って、どういうことなんだろう。
君のことは、全部知ってるつもりだった。
だけど――今日、初めて見たんだ。
君の目の奥にあった、あの黒い…、汚れたものを。」
🗣【本編】
B(明るく、少し笑って)
「なんでそんな顔してるの? 私、そんなに変?」
A(静かに)
「いや……変じゃない。ただ、今日、初めて気づいたんだ。君の目って、あんなに深かったっけ」
B「何よそれ、褒めてんの? けなしてんの?」
A「……わからない。ただ、ずっと気づかないままでいたらよかったって思ってる」
B(トーンが落ちる)
「……見たの? 私の“あれ”を」
A「うん。あの夜、暗い部屋で……笑ってた君。あれは、誰だった?」
B「……私だよ。私しかいないでしょ。でも、見られたくなかった。
初めてだった。誰かに見られるの。ああいうの」
A「“汚れてる”って思った」
B「うん。自分でもそう思ってる。
でもね、それが私の“始まり”だったの。
君にとっての“初めて”が、私の“終わり”なのかもね」
🔪【感情の崩壊】
A「君を、救いたいと思ってた。でも――」
B「“でも”、もう遅い、でしょ?」
A「遅いよ……。手首の包帯も、
笑顔の裏の震えも、全部、俺は知ってたのに。
気づかないふりしてた」
B「ありがとう。そうしてくれて。
私、君に見せたかったの。“全部”」
A「……それが、愛だって思ってたの?」
B「違うの?」
A(声が震える)
「違ってほしかった……。
こんなに苦しくなるなら、最初から出会わなければよかったって……思いたくないのに」
🕳【結末】
B(静かに)
「ねえ、“初めて”って、特別な言葉だよね。
私の初めては、全部あなたにあげたつもりだった」
A「受け止めきれなかった」
B「……知ってる。
でもそれでいいよ。
だって――
“汚れたもの”って、そう簡単に洗い流せないもんね」
A「……行かないで」
B「もう、“刺した”んだよ、あなたの心を。
後戻りなんて、できない」
(無音/足音が遠ざかる)
🎭【エピローグ(Aのモノローグ)】
A「今日、初めて見た――
君の目の奥に、何があったか。
汚れていた。でも、美しかった。
だから僕は、前には進めない。
君を忘れることが、僕を否定することになるから。
……ありがとう。
そして、さようなら。」
(フェードアウト)
声劇台本サイトと相性抜群!収録・創作に役立つアイテムをご紹介
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声劇台本を書くにあたって参考にした書籍のご紹介
僕が作成している声劇台本には、いくつかの作品や作家から影響を受けた部分があります。たとえば、村上春樹の静かで深く沈んでいくような内面描写や、夢と現実のあわいを漂う感覚。太宰治の人間の弱さや孤独に向き合う視点、そして新海誠作品のような、言葉にならない想いを風景や間で表現する技法。これらの作家や作品から受けたインスピレーションを、自分なりに消化しながら台本へと落とし込んでいます。読む方や演じる方にとっても、どこかでそれらの面影や空気感を感じていただけたら嬉しいです。物語の背後には、こうした文学や映像作品の影がひっそりと息づいています。
この声劇台本を見つけてくださって、ありがとうございます!作品を通して、少しでも何かを感じていただけたら嬉しいです。今後も定期的に新しい声劇台本を公開していく予定なので、ぜひ次回作も楽しみにしていてください。当サイトで公開している台本はすべてフリー台本です。特に使用ルールなどはありませんが、ご利用いただいた際には、SNSや配信アプリ、動画の概要欄などでこの台本ページをご紹介いただけるととても励みになります。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
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