🎙あらすじ・説明
『顔の裏で、笑う者』は、信じることと疑うことの間にある「顔」という存在にフォーカスした、二人の掛け合い声劇です。
表情、仮面、信頼——それらが、どれだけ脆く、残酷か。
この作品では、「仮面を被ること」が優しさや思いやりとされる社会で、内面を封じられてきた二人の少女が、最終的にその仮面を脱ぎ、己の「汚れた真実」と向き合います。
「汚染」「黒い」「短命」「刺す」などの暗い語彙とともに、人間が抱える根源的な恐怖や孤独を描いたバッドエンド声劇。
それでもなお、二人の中にあったほんの少しの理解が、最後に昇華されます。
演じる人の声によって、ふたりの「顔」がどう響くか——ぜひ、感じてみてください。
- 商用利用可能(フリー台本です。さまざまな場面でご使用ください。)
- バッドエンドな作品です。
- 動画化・音声化・朗読など、形式自由。
- 事前連絡やクレジット表記は任意ですが、SNSなどで当ページをご紹介いただけると励みになります。
『顔の裏で、笑う者』——仮面と素顔に揺れる二人の終幕|声劇台本・バッドエンド・二人掛け合い
声劇台本タイトル
『顔の裏で、笑う者』——ふたりの仮面に隠された真実
声劇台本:二人掛け合い(A:静かな少女、B:饒舌な女性)
冒頭:問い
A「ねえ、どうして人は“顔”を信じるのかな」
B「簡単よ。目に見えるから。声より、言葉より、心よりも、信じやすいから」
A「でも、私のこの顔は、嘘でできてるんだよ?」
B「それでも愛されたでしょ?」
A「…ううん、それは“私の顔”が愛されたんだよ」
中盤:破綻と暴露
B「私もね、ずっと仮面を被ってた。優しいねって言われるたび、背中が焼けるように痛かったわ」
A「私は無表情のまま、好かれた。何も言わなくても“気遣いができる子”って。でも本当は——誰にも触れたくなかった」
B「ねえ…仮面を脱いだら、何が残ると思う?」
A「醜い何か。汚染された、黒くて、刺すような…私」
B「……私たち、誰にも望まれてないのかもしれないわね」
A「……顔を、剥がせばよかったね。もっと早く」
結末:どうしようもない感情の昇華(バッドエンド)
B「ねえ、最後に見せて。あなたの“本当の顔”を」
A「……見たら、あなたも、壊れるよ?」
B「壊れていい。壊れて、あなたと同じになりたい」
A「じゃあ……見て」
(静寂、風の音)
B「……ああ、そうか。ずっと、私も同じ顔をしてた」
A「……じゃあ、どっちが本物なのかな」
B「たぶん、どちらでもない。人の顔は、結局、誰かの欲でできてる」
A「そうだね。だったら——“私”も、“あなた”も、最初からいなかったのかも」
(ふたり、同時に微笑む音)
A・B「これで、やっと消えられる」
(暗転)
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声劇台本を書くにあたって参考にした書籍のご紹介
僕が作成している声劇台本には、いくつかの作品や作家から影響を受けた部分があります。たとえば、村上春樹の静かで深く沈んでいくような内面描写や、夢と現実のあわいを漂う感覚。太宰治の人間の弱さや孤独に向き合う視点、そして新海誠作品のような、言葉にならない想いを風景や間で表現する技法。これらの作家や作品から受けたインスピレーションを、自分なりに消化しながら台本へと落とし込んでいます。読む方や演じる方にとっても、どこかでそれらの面影や空気感を感じていただけたら嬉しいです。物語の背後には、こうした文学や映像作品の影がひっそりと息づいています。
この声劇台本を見つけてくださって、ありがとうございます!作品を通して、少しでも何かを感じていただけたら嬉しいです。今後も定期的に新しい声劇台本を公開していく予定なので、ぜひ次回作も楽しみにしていてください。当サイトで公開している台本はすべてフリー台本です。特に使用ルールなどはありませんが、ご利用いただいた際には、SNSや配信アプリ、動画の概要欄などでこの台本ページをご紹介いただけるととても励みになります。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
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