✅声劇の説明
「なぜ、人は生きるのか?」――そんな人間特有の問いから物語は始まります。
二人の人物が交わす会話は、過去と未来をめぐる暗い輪の中を延々と廻り続けます。
テーマは「廻る(めぐる)」。
汚染された世界観の中で、黒く滲んだ感情、短命な命の儚さ、そして「刺す」ような言葉の応酬が繰り返されます。
やがて会話は、どれだけ前進しても否応なく引き戻される人間性の闇を暴き出し、どうしようもない感情の行き場を失わせます。
物語の終盤、登場人物たちは問いを昇華するどころか、さらに深く沼へと沈んでいきます。
そこにあるのは、救いのない結末――バッドエンド。
聴き終えた後も胸の奥で鈍く廻り続ける言葉が、あなたの心を静かに侵食するでしょう。
- 商用利用可能(フリー台本です。さまざまな場面でご使用ください。)
- バッドエンドな作品です。
- 動画化・音声化・朗読など、形式自由。
- 事前連絡やクレジット表記は任意ですが、SNSなどで当ページをご紹介いただけると励みになります。
廻る、汚染された輪廻 ― 人間が足掻く果てに残るバッドエンドの声劇|男女二人声劇・バッドエンド台本
✅【声劇台本】
登場人物
- カイ(落ち着いた声、諦めを含む)
- ミナ(感情的で揺れる声)
(静かに風の音。遠くでカランと何かが回る音)
カイ
なあ、ミナ。
ずっと気になってたんだけどさ、人って…何のために生きてるんだろうな。
ミナ
急に何よ…そんな哲学みたいな。
カイ
哲学ってほど立派なもんじゃない。たださ…同じ日々が廻ってるだけで、俺らの足跡なんて、すぐに汚染された雨に消える。
それでも、俺らは何かを信じて前に進んでる…つもりなんだ。
ミナ
…つもり、か。
あたしも…分からなくなるときがある。どれだけ歩いても、黒い霧が前を塞ぐばかりでさ。
カイ
その霧、もしかしたら…俺ら自身が吐き出してるんじゃないかって思うんだ。
傷つけられた過去とか、壊した誰かの未来とか。
短命な光が一瞬灯っても、俺たちは必ずその光を自分で刺して消す。
ミナ
……やめてよ、そういうの。
本当に刺されたみたいに痛くなる。
カイ
ごめん。でも…逃げられないだろ?
だって、あの日からずっと…廻ってる。
ミナ
(間)
あの日……。
あなたは、あたしを置いて行った。
カイ
…置いて行った?違う、ミナ。あれは——
ミナ
違わない。あの瞬間、あたしはもう汚染されてた。
あなたの選んだ道が、あたしの中で腐っていった。
カイ
……。
なあ…もしあのとき、俺が残ってたら…何か変わったと思うか?
ミナ
変わったかも。でも…変わらなかったかも。
結局、人間って何度でも同じ場所を廻るのよ。
違う顔、違う言葉を使っても、やってることは同じ。
カイ
……じゃあ、今ここで俺らが何を話しても、意味はないのか?
ミナ
意味は…あるよ。
刺すような言葉を吐いて、お互いを確かめ合うことぐらいは、意味になる。
カイ
……それが、俺らの救いか。
ミナ
救いなんて呼べない。
だって、この会話が終わっても、あたしたち…また同じ問いに戻ってくるんだから。
カイ
(苦笑)廻る、か。
ミナ
うん、廻る。
汚れたまま、腐ったまま、足元に絡みつくものを引きずって。
あたしたちは…次の同じ夜へ。
(長い沈黙。カラン、とまた何かが回る音)
カイ
……それでも、生きる?
ミナ
……ええ、生きる。
だって…死ぬ勇気も、きっと同じ場所を廻るだけだから。
(暗転。音だけが残り、やがて静寂)
声劇台本サイトと相性抜群!収録・創作に役立つアイテムをご紹介
声劇台本の制作や投稿を日々行っていると、「実際に演じてみたい」「録音して公開してみたい」と思う方が多いはずです。そんな皆さんの活動をより豊かに、より本格的にするためのおすすめアイテムをご紹介します。
僕自身も、声劇台本を書くだけでなく、実際に音声化された作品を聴いたり、簡単な編集をしたりする中で、「このマイク良かった!」「この本は脚本の書き方に参考になった!」と思えるものをいくつかピックアップしました。
🎙おすすめその1:まずはマイク!初心者〜中級者まで安心の定番
声劇を音声化するにあたり、まず大切なのがマイクです。スマホでも録音できますが、マイク一つで「声の説得力」や「世界観の伝わり方」が大きく変わります。
▶️Blue Microphones Yeti USBマイク
🎧 https://amzn.to/4ky0ACh
USB接続で簡単に使えて、配信者や声優志望の方にも人気のモデル。集音モードも4種類から選べるため、声劇のバリエーションにも対応できます。
▶️オーディオテクニカ AT2020 コンデンサーマイク
🎙 https://amzn.to/4n565Kq
価格と性能のバランスが取れていて、「一歩プロに近づきたい!」という方におすすめのマイクです。音の輪郭がクリアで、セリフの抑揚や感情も丁寧に拾ってくれます。
🎧おすすめその2:編集にもチャレンジしたい方へ
収録後のノイズ除去やBGMの挿入など、簡単な編集ができるだけで「作品の完成度」が一気に上がります。
▶️Wondershare Filmora 動画編集ソフト(買い切り版)
💻 https://amzn.to/3Zj8W8l
映像付きの声劇(YouTube投稿用など)を目指すなら、直感操作ができるFilmoraが圧倒的におすすめ。買い切り型でコスパも◎。
Wondershare Filmoraは、買い切り型で使える動画編集ソフトです。特に声劇台本の音声編集や、シンプルな動画作成にはぴったりのツール。価格も比較的抑えられていて、コストパフォーマンスの良さが魅力です。操作画面は直感的でわかりやすく、初心者の方でもすぐに使いこなせる設計になっています。さらに、定期的なアップデートもあり、機能の進化や安定性の面でも安心感があります。「動画編集に挑戦してみたいけど、難しそう…」という方にもおすすめできる信頼性の高い編集ソフトです。
声劇台本を書くにあたって参考にした書籍のご紹介
僕が作成している声劇台本には、いくつかの作品や作家から影響を受けた部分があります。たとえば、村上春樹の静かで深く沈んでいくような内面描写や、夢と現実のあわいを漂う感覚。太宰治の人間の弱さや孤独に向き合う視点、そして新海誠作品のような、言葉にならない想いを風景や間で表現する技法。これらの作家や作品から受けたインスピレーションを、自分なりに消化しながら台本へと落とし込んでいます。読む方や演じる方にとっても、どこかでそれらの面影や空気感を感じていただけたら嬉しいです。物語の背後には、こうした文学や映像作品の影がひっそりと息づいています。
この声劇台本を見つけてくださって、ありがとうございます!作品を通して、少しでも何かを感じていただけたら嬉しいです。今後も定期的に新しい声劇台本を公開していく予定なので、ぜひ次回作も楽しみにしていてください。当サイトで公開している台本はすべてフリー台本です。特に使用ルールなどはありませんが、ご利用いただいた際には、SNSや配信アプリ、動画の概要欄などでこの台本ページをご紹介いただけるととても励みになります。今後とも、どうぞよろしくお願いします。
![]()





