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二人声劇台本:回付-カイフ-

回付-カイフ-
文書などを送り届けること。渡すこと。
  • 二人声劇台本
  • 5分読了
  • 商用利用可能(さまざまな場面でご使用ください。)

○あぁ、どこでもドアがあればいいのに。

そうしたら、アナタと会いたい放題。

いつでもアナタのベッドに潜り込んでやるんだから。

×どこでもドアがあれば、楽だよね。

いつでも、どこにいても、一緒に居ることができる。

○うん、アナタに会えなくて寂しいわ。私。

今すぐ、アナタのもとに、どこでもドアで向かいたい。

×そうしたら、君の涙も今すぐ拭きに行けるのにね。

○遠距離ってこんなに辛かったんだね。

×なかなか僕も仕事で会いに行けなくてごめんよ。

○いいえ、私も家族の事や自分の事、仕事もしなくちゃいけないし、

それに毎日会ってたら、私おかしくなっちゃうかもしれない。

×それはどういうこと?

○大好きすぎて、また会ったら、抱きしめてもらってないと生きることができないかもしれない。

×抱きしめてあげるよ。

○ありがと。

あぁ、本当に、どこでもドアがあれば良かったな。

×どこでもドアがあれば良かったね。

○誰か開発してー!

×けど、僕はどこでもドアは要らないかな。

○どうして?

×君を車で家まで送るのが好きなんだ。

他愛のない話をして、どうでもいい車からの景色を驚いたりして、

車の中寒いね、とかすれ違った車かっこいいね、とか。

そういう意味のない言葉や話に君といると意味が生まれる気がして、好きなんだ。

どこでもドアが無いこの瞬間が。

詩から声劇台本を考える

声劇台本を作成する前にまず詩を考えます。今回の声劇台本のもとになった詩をご紹介します。

歩いて、君を家まで送っていった。
どこでもドアが無くてよかった。

声劇台本を書くにあたって参考にした書籍

僕が作成した声劇台本にはインスピレーションを受けた事象や書籍があります。それらの書籍を簡単にですが、ご紹介します。

一人称単数 文春文庫 村上春樹(著)
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
ノルウェイの森 上 講談社文庫 村上春樹(著)
晩年 (新潮文庫)
晩年 新潮文庫 太宰治(著)
小説 言の葉の庭 (角川文庫)
小説 言の葉の庭 角川文庫 新海誠(著)

seichan

声劇台本-Fullcityはバッドエンドな声劇台本をご提供いたします。

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