暇乞-イトマゴイ-
別れを告げること、別れのあいさつをすること
- 二人声劇台本
- 5分読了
- 商用利用可能(さまざまな場面でご使用ください。)
○いつも別れたあとに同じ後悔をする。
×あなたっていつもそうよね。
○いつも付き合っているときは気づかない。
×あなたって馬鹿よね。
○付き合っているときに別れた後のことなんて考えもしなかった。
×女はアナタとの距離を測っているの。
○距離を測る物差しを持っていない僕は君との距離の単位を間違えてしまった。
×アナタの物差しは身体の距離。
○コンドームの0.02mmが優しさの距離だと思う。
×終わった瞬間にタバコに火をつけるクセ辞めたら?
○店を出て、手を握るまでの時間までが親しさの距離だと思ってた。
×親しみは時間じゃ測れない。
○距離を間違えてしまった僕は、彼女とはぐれてしまった。
×いいえ。置いて行ったの。
○うん。置いて行かれたね。
こんな、どうでもいい算数のお話をまだ君としていないね。
×別れた後に考えることだからね。
○こんなに僕に興味があって、そして憎悪に満ちてるのも知らなかった。
×私は、手をつないでおいてあげたつもりよ。
○まだ聞いていないこともたくさんある。
まだ話していないこともたくさんある。
それでも、もう君はもういない。
次の測量場所は一体どこだろう。
きっと僕の物差しじゃ測れないような大きな人のところかな。
詩から声劇台本を考える
声劇台本を作成する前にまず詩を考えます。今回の声劇台本のもとになった詩をご紹介します。
もっとずっと一緒に居たかった
まだ聞いていないことが
まだ話していないことが
たくさんあるような気がする
声劇台本を書くにあたって参考にした書籍
僕が作成した声劇台本にはインスピレーションを受けた事象や書籍があります。それらの書籍を簡単にですが、ご紹介します。