告白-コクハク-
キリスト教で、自己の信仰を公に表明すること。また、自己の罪を神の前で打ち明け、罪の許しを求めること。
- 一人声劇台本
- 5分読了
- 商用利用可能(さまざまな場面でご使用ください。)
○クリスマスにはいつも思い出す人がいる。
小さなクリスマスイベントで、小さなキッチンカーでスコーンを頬張っていたっけ。
僕は、大きなクリスマスイベントで、大きなチキンを食べたかったのに。
彼女は小さな物を好んだ。小さなアクセサリー、知られていない小説家。
僕は大きな物を好んだ。大きな服、有名なアーティスト。
いつも好みは極端に違っていたけど、
二人でその恋は僕好みの大きなものになっていた。
極端に僕と違う彼女も、その大きなものを一生懸命そうに抱えていた。
「なんで持ち切れなかったんだろう。」
僕はクリスマスにいつも呟く。
そして嘆く。
大きなものが好きな僕は、
その大きなものを持ち切れなくなっていた。
仕事、悩み、将来、お金、どれもが僕の大きなものを下ろさせようとした。
「仕事」はその大きなものから逃れさせようとする。
「悩み」はその大きなものから隔絶させようとしてくる。
「将来」はその大きなものを小さなものにさせようとしてくる。
「お金」はその大きなものをさらに重くした。
ついには、僕は大きなものを抱えていられなくなってしまった。
いつの間にか大きなもの中にしょい込んだ彼女も手放してしまった。
その大きなものの中で彼女は全てを大事そうに抱えていたのに。
僕には好きな人がいました。
きっと一生、忘れちゃいけない恋です。
詩から声劇台本を考える
声劇台本を作成する前にまず詩を考えます。今回の声劇台本のもとになった詩をご紹介します。
好きな人がいました。
きっと一生、忘れない恋です。
声劇台本を書くにあたって参考にした書籍
僕が作成した声劇台本にはインスピレーションを受けた事象や書籍があります。それらの書籍を簡単にですが、ご紹介します。