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一人声劇台本:覚知-カクチ-

覚知-カクチ-
仏教用語として「見聞覚知(けんもんかくち)」という言葉があり、これは六識の働きを意味します。六識とは、見ること(眼識)、聞くこと(耳識)、覚ること(鼻識・舌識・身識)、知ること(意識)を指します。
  • 一人声劇台本
  • 5分読了
  • 商用利用可能(さまざまな場面でご使用ください。)

○「しんどかったら、言ってね。」

「辛くなったら、言ってね。」

「悲しい時は、言ってね。」

アナタはいつも、そう。

私の喜怒哀楽に全く関心なんて無い。

「しんどかったら、言ってね。」は

何だか「しんどくても、我慢して」に聞こえる。

「辛くなったら、言ってね。」は

何だか「辛いことに興味はないよ。」って言ってるように感じる。

「悲しい時は、言ってね。」って

悲しくなった時には、もう、遅いんだよ。

私は耐えてしまった。

アナタの優しさに。

とっても優しいから、「しんどくても」「辛くても」「悲しくても」我慢しちゃった。

私は「しんどくなる前に、言ってね。」の方がよかった。

「辛くても、一緒に頑張ろう。」の方がよかった。

悲しくなったら「どうしたの?」って聞いてほしかった。

「自分の感情がわからなくなったら、助けるよ。」

その時は、もう私は私じゃないの。

どうか私から目を離さないで。

どうか私から興味を逸らさないで。

わからなくなる前に、わかってほしかった。

詩から声劇台本を考える

声劇台本を作成する前にまず詩を考えます。今回の声劇台本のもとになった詩をご紹介します。

「わからないことがあれば聞いて」
アナタはいつもそんなアバウト
「聞くべきかを迷ったら聞いて」
の方がよかったな。

声劇台本を書くにあたって参考にした書籍

僕が作成した声劇台本にはインスピレーションを受けた事象や書籍があります。それらの書籍を簡単にですが、ご紹介します。

一人称単数 文春文庫 村上春樹(著)
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
ノルウェイの森 上 講談社文庫 村上春樹(著)
晩年 (新潮文庫)
晩年 新潮文庫 太宰治(著)
小説 言の葉の庭 (角川文庫)
小説 言の葉の庭 角川文庫 新海誠(著)

seichan

声劇台本-Fullcityはバッドエンドな声劇台本をご提供いたします。

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