銷魂-ショウコン-
驚きや悲しみのあまり、気力を失うこと
- 二人声劇台本
- 5分読了
- 商用利用可能(さまざまな場面でご使用ください。)
○飲み疲れたから、すこし休もうか。
×えぇ。BARにでも行くの?
○休憩9,000円だって!都会は高いね。
×えっ。ここホテルじゃん…。
○宿泊料金だと思った。今日、泊ってく?
×ちょっと、話を聞いてよ。嫌よ。アナタなんかに抱かれるの。
○ちょっとだけだから!休んでいくだけだから!手出さないから。
×いや。BARに行きましょうよ。
○飲み疲れたんだって。タバコ一本吸うだけ!
×道で吸えばいいじゃん。
○今日は、君と二人きりになりたいんだ。
×う…。急に真剣な表情にならないでよ。
○お願い。
×本当にちょっとだけだからね。
○ありがとう。
×いやっ!ちょっと…何でWi-Fi繋がってるのよ!最低!
○前、来たことあるから。
×は???
○君以外の子と。
×普通、隠すでしょう?!
○今日、普通じゃないから。
×意味わかんない。
○まぁ…こっち来いよ。
×いや…離して。
○お前、どこが弱いんだよ。
×(…)
○どこが弱いんだよ!
×アナタが独りのとき。
○なるほどね。他には?
×アナタがミスしたとき。
アナタが彼女に振られたとき。
アナタのペットの猫が死んだとき。
○なるほどね。よく知ってるじゃん。まぁ、そうか。
俺の「絶望」だもんな。
前にここに一緒に来た「悲しみ」も同じこと言ってた気がする。
×アナタの強張った顔、好きよ。
アナタの苦痛な姿、好きよ。
○こっちこいよ。
刺してやるよ。
詩から声劇台本を考える
声劇台本を作成する前にまず詩を考えます。今回の声劇台本のもとになった詩をご紹介します。
絶望も抱いてやれば、弱みを見せる。
その時に刺せ。
声劇台本を書くにあたって参考にした書籍
僕が作成した声劇台本にはインスピレーションを受けた事象や書籍があります。それらの書籍を簡単にですが、ご紹介します。