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一人声劇台本:詮方-センカタ-

詮方-センカタ-
なすべき方法。しかた。手段。
  • 一人声劇台本
  • 5分読了
  • 商用利用可能(さまざまな場面でご使用ください。)

○いつも、飲みの誘いのLINEを丁寧に断るのが私の仕事だ。

「今度、美味しいレストランを見つけたから一緒に行こう」とか

「おいしいお酒を買ったから家に遊びに来ない?」とか

段々、外食から宅飲みに移っていくLINEにはいつも辟易する。

断ったら断ったで、今度は「君に渡したい物があるんだ」とか

「夜景を見に行こう」とか

お酒の力を使おうとしていた相手が、告白をする舞台を整えようとする様はとっても滑稽だ。

嫌いな人を好きになることは、ある。

けれど、関心が持てない人間を好きになることは一向に、ない。

無関心の水平線を一直線に進むだけだ。

それを知ってか、知らずか、私に関心を持ってもらうために、さまざまな試行錯誤をするのが男なのだろうか。

けれど、そんな試行錯誤を凝らしたところで、関心が持てない心には響かないの。

関心を持てないのは男が悪い。そして女が悪い時もあるわ。

○○さん、ごめんね。私、好きな人がいるの。

アナタから受ける好意のベクトルは心地いいけど、鬱陶しさも併せ持ってる。

高価なネックレスも高価なレストランもアナタと一緒だと何だか汚い中古に見えるし、汚い居酒屋に見える。

ごめんね。○○さん。関心が持てない○○さんは、嫌いな○○さんになりつつあるかも。

私、好きな人がいるの。

どれだけ、アナタから高価な物をもらったって、私が好きなドライフラワーをもらったって、好きな人から「好きだ」って言われなきゃ全くしょうがないじゃない。

詩から声劇台本を考える

声劇台本を作成する前にまず詩を考えます。今回の声劇台本のもとになった詩をご紹介します。

モテたって、
好きな人から「好きだ」って言われなきゃ
しょうがないじゃない。

声劇台本を書くにあたって参考にした書籍

僕が作成した声劇台本にはインスピレーションを受けた事象や書籍があります。それらの書籍を簡単にですが、ご紹介します。

一人称単数 文春文庫 村上春樹(著)
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
ノルウェイの森 上 講談社文庫 村上春樹(著)
晩年 (新潮文庫)
晩年 新潮文庫 太宰治(著)
小説 言の葉の庭 (角川文庫)
小説 言の葉の庭 角川文庫 新海誠(著)

seichan

声劇台本-Fullcityはバッドエンドな声劇台本をご提供いたします。

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